リレーエッセイ

名古屋広告業協会会員によるリレーエッセイです。

2024年5月1日公開
第63回「人生転々と・・・でも毎日が新鮮」

今回、株式会社大広メディアックス沼田社長よりご指名をいただきました、株式会社ジェイアール東日本企画の小嶋と申します。
表題の通り、会社を変え、勤務地を変え、現在名古屋4年目になります。 振り返ると、落ち着かない人生だったなぁ、まさしく人生転々としてきたなぁ、とつくづく感じる今日この頃です。 会社は3社目で、最後のjekiに入ってからは、勤務地を、東京(恵比寿本社)、茨城(水戸支社)、宮城(仙台支社)、愛知(中部支社)と転々としてきました(笑)。

名古屋への単身異動が決まった際は、東京から西側は初めての勤務経験になることはもちろんのこと、当社としても中部、関西エリアでの支社は初設立したこともあり、この歳でかなり緊張したことを覚えています。 着任時は社会がコロナ真っ只中でしたが、仙台ではまだ感染者が1名でるかでないかの状況でもあったため、都会の名古屋転勤で感染リスクの高まりとともに、胸の高鳴りを覚えたことを思い出します。 実際名古屋では、在宅勤務も多く、人とも会えず、土日は外出できず部屋に閉じ籠り状態という毎日でした。感染というよりは孤独感という精神面での危機感が一番だったことも思い出します。

そんな中、切り抜けてこれたのは趣味のドライブのおかげです。 実は、この会社に居ながらいうのもなんですが、あまり公共交通機関である電車や飛行機を利用するのが好きではなく、車好きというか運転好きという性格です。 したがって自家用車を持ってきて、片っ端から走り回ってコロナ&孤独感を切り抜けました。 毎週末は近郊の観光地はもちろんのこと、旬な食べ物があれば、遠方へも車を走らせました。 ちなみに、城めぐりのアプリを見つけ3年間で400城を制覇しました。 とにかく部屋にいるのが嫌で、思い立ったら平気で1日2~300㎞程度走る毎日でした。 振り返ると、牡蠣が旬だと聞けば鳥羽へ。蕎麦が食べたくなったら長野へ。 松竹の映画を観て富士山を見たくなったので静岡へ。 美味しいラーメンがあると聞けば京都へ、わざわざ京都まで行って神社仏閣ひとつ見ずに食べるだけのために走らせていました。
ある時は、早目に起床してテレビを付けたら『那智の滝』が紹介されているのを見て、もちろん即、和歌山県へ向かいました。 最近では、仲間と出雲大社へ観光を計画した際、公共交通機関を検討していましたが、私の一声でもちろん車でいくこととなりました。 広島も経由したので合計700㎞の距離を1日で走破しました。 長距離で云えば、出身が山形県なのですが、帰省はもちろん車です。 名古屋~山形間約800㎞はゆうに超えますが(笑)

名古屋市に住んでもうすぐ5年目になりますが驚きの連続です。 一番の驚きは車環境。とにかく高級車が走り過ぎです。 ベンツ、BMWはいたるところで見るし、家の近くには、ロールスロイスとベントレーのディーラーが。。人生で初めて見ました。 コンビニには外車が必ず停まっているし、小さいころ憧れたスーパーカーのフェラーリは毎日のように見ます。 私も車の買い替えは最後になるだろうと奮発して外車を購入し山形では意気揚々でしたが、名古屋では庶民車ランクでショックを受けました。 次に道路の環境です。3段階の信号待ちがとにかく長く感じます。信号が赤で矢印は全方向指しているとか、右左折専用車線が多く何度もはまりました。 おかげで市内は燃費ℓ5km以下です。また高架の高速が多いため、常に高速の下を通っているようで圧迫感があり、落ち着かない感じです。 名古屋では当たり前かと思いますがなかなか慣れない環境のひとつですね。

人生転々としてきましたが、各エリアに定住してきたことで、各地域の文化、歴史、食に触れることができ、より多くの経験ができたことは財産だと感じています。 特に名古屋は歴史的にも豊かでとても興味のあるエリアだと感じています。 人生100年時代。まだまだ、知らない日本を経験するとができるかと思うとワクワクしてきます。 もっと中部エリアを探索し続け、公私共々いろんなチャレンジし、発見、出会いを求めていきたいと思います。

【著者紹介】

株式会社ジェイアール東日本企画 中部支社
副支社長 兼メディアコミュニケーション部長

小嶋 孝志(こじま たかし)